「んっ……ふあ……」
悩ましげな声を上げて自らを慰めるのは、大妖怪八雲紫。
ネグリジェの裾をめくり上げ、パンティの隙間から指を差し込み蜜壺を掻き回す。
その表情にいつものつかみ所のない笑みはなく、ただ叶わぬ想いに身を焦がす少女がいるだけ。
「はぁ……てんしぃ……」
想像の中で紫を犯しているのは、天人の比那名居天子。
天子は拙い手つきながらも紫の弱点を的確に攻める。
(こんなのが良いわけ?)
「ちがっ……ひぁあ」
(嘘つき)
「やぁ……てんしぃ……んんっ」
天子の細い指が中に入り込むたびに体は跳ね、肌を撫でるたびに身悶える。
天子が触れている。ただそれだけで紫の体は熱く高まっていく。
(こんなに濡らして……っていうか目障りな塊ね)
「ひんっ」
不機嫌そうに呟きながら天子が空いた手で紫の胸を乱暴に掴む。
突然襲った痛みに紫が短い悲鳴を上げ、それを聞いた天子が満足そうに口元を歪める。
(これ見よがしに揺すっちゃって……何?自慢のつもり?)
「そんな……ひぃっ、摘んじゃやぁ」
妬ましそうな表情で紫の大きな乳房を鷲掴みにし、さらに中心の突起を指で捻りあげる。
痛みに暴れる紫を上からのしかかる天子が嗜虐的な笑みを浮かべ抑えつける。
天子が指を差し込むと、紫の膣は粘着質の音を立ててそれを迎える。
(痛がってる割にこっちは喜んでるわね。あんたマゾなの?)
「ちがっ……ひんっ」
否定の声は甘い悲鳴で途切れた。
天子の親指の下には真っ赤に充血し肥大化した芽。天子がその芽をすりつぶすように指を動かすと、紫の体は面白いように跳ね上がり、口からは途切れ途切れの喘ぎ声が溢れる。
(何が違うっていうの?)
「あぁん、やぁ……」
(こんなに悦んでるくせに……)
「んぁ……ひゃんっ」
差し込まれた指がもたらす甘い刺激と敏感な場所を摘まれる鋭い刺激。さらに天子に組み敷かれていると言うスパイスが加わり、紫に流れ込む快感は許容量を容易にオーバーする。(だらしない顔しちゃって……まあ、土臭い地上の妖怪にはお似合いね)
「らめぇ……イっちゃ……ああっ」
(さっさとイっちゃいなさいよ、このマゾ妖怪!)
「ひやあぁ……てんしぃぃ……」
想い人の名を叫び果てた少女の前に、しかしその人の姿はない。
嘲るように見下ろす視線は幻で、辱める指は自らの指。
「てんしぃ……」
夢から醒めた少女は切なげに想い人の名を呟く……。
初めは監視の為だった。
ピンポイントに博麗神社を壊し、自ら建て直すその行為に、何か目的が有るのではないかと疑ったのだ。
天子は毎日のように博麗神社に降り立ち、霊夢の横で、作業する天人達に指示を出し、時折霊夢に頼んで幻想郷を案内させていた。
面倒そうに天子を連れ歩く霊夢と目を輝かせて霊夢に付き従う天子はちょっとした名物になっていた。
天子はなんでもないようなことにも、大げさに驚き、物珍しそうに霊夢の説明に頷いていた。
霊夢はいつもうんざりした様子だったけど、傍からみているぶんには微笑ましい光景で……そしてなによりうれしかった。歴代の博麗の巫女と一緒に守ってきた幻想郷でそんなにも喜んでくれたことに。
やがて監視は手段から目的へと移り変わり、冷たい嫌疑の眼差しは熱い恋慕の眼差しへと変容していった。
ただ天子を見つめている。それだけで良かった。
だけど、彼女は私に最初の目的を思い出させてしまった。
「八雲紫!今日こそ覚悟しなさい!」
「懲りないわねぇ、比那名居天子!」
幻想郷は全てを受け入れる。それはそれは残酷な話。
だからこそ、私は彼女を追い返す。
例え彼女と対立することとなっても構わない。敵意だとしても想い人に思われるのは悪くない。
それに敵意と好意は背中合わせ。その境界は曖昧で容易に移ろいゆく。
「土臭い地上の妖怪らしく地に伏せなさい!」
「言って聞かぬなら躾直すまで。何度来ようとも、そのたびに天界へ追い返して差し上げますわ、不良天人!」
そして、私は妖怪で、彼女は天人。
時間なら幾らでも……
天子が好きで好きで堪らないけど、立場上そうも言えない気丈で乙女なゆかりんという電波を受信した。
問題は、受信した場所が飲み会後に泊まった友人宅で、時間が朝の5時台だったってことだ。
携帯で頑張りました。